「ほっかほっか亭」成功掴んだ創業者の驚く選択 「先が見えない生き方のほうがはるかに楽しい」
・勤めを苦労と心得ては、おびただしき間違へに候(三井高利)
三井家の家祖・三井高利は、14歳で江戸に出て、長兄が営む呉服店で奉公していた。しかし、28歳のときに兄の言いつけで母の面倒を見るため、伊勢松阪へ帰郷。故郷では金融業にも乗り出したが、すべては江戸に進出するための資金作りだった。
1673年、兄が亡くなったのをきっかけに、52歳の高利は江戸本町1丁目に「三井越後屋呉服店」(越後屋)を開業。松阪に身を置きながら、的確な指示を出して長男たちに店を経営させた。
「店前売り」「現銀(金) 掛値なし」など従来の呉服店の常識を覆す手法を取り入れた三井高利。資金を上手く回転させ、また商品を安く売ることができた。さらに、反物単位ではなく切り売りでも販売したことで、庶民の人気を呼び込んだ。
一代で7万両以上稼ぎ出した、商売の神様の言葉がこれだ。
「勤めを苦労と心得ては、おびただしき間違へに候」
意味は「仕事を苦労と考えるのは、とんでもない間違いなのだ」。仕事を心から楽しむことで、既存の枠組みにとらわれない発想が生まれる。
名経営者たちからヒントをもらえる
『逆境に打ち勝った社長100の言葉』の「第2章 発想を変える言葉」から5人の経営者の言葉をピッアップした。本書は、そのほか「第1章 苦境を越える言葉」「第3章 人を奮い立たせる言葉」「第4章 成功をつかむ言葉」「第5章 己を信じる言葉」と、ジャンル別に経営者の言葉が収録されている。
逆境にぶつかったときに、リーダーがどう考えてどんな言葉がけをするかで、組織やチームの未来は決まると言っても過言ではない。どんな状況からもヒントを見つけ出した名経営者は物事をどんなふうにとらえたのか。
ピンチをチャンスに変えた経営者による名言の数々から、現状を突破する方法を模索してみてほしい。
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