「何かと同期と比べたがる」Z世代社員の対処法 「空気が読めないやつだと思われたくない」

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Z世代は、常に他人の動向や思惑が気になり、それが自分の判断基準になる。つまり他人軸が強くなりやすいのです(写真:mits/PIXTA)

こんにちは。「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。

Z世代は、良くも悪くも自分が目立つことを嫌う傾向があります。「みんなの前でほめないでほしい」という要望が来ることからも、その特徴が顕著です。また、自分と誰かを比較をしてしまうという傾向も強くあります。Z世代は自分に自信がないために、必要以上に人の承認を求めたり、比べているように見え、上司としてはどう伝えればよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。今回は、よくある上司の立場からの疑問をもとに、Z世代とのかかわり方について『できる上司のZ世代をモンスターにしない言葉』から、一部抜粋、再編集してお伝えします。

主語が自分か、他人か

上司のギモン①
何かと同期の社員を引き合いに出して比べたがります。同期と比較しないと自分の位置が分からなくなるようです。自分の考えをもって仕事に打ち込めと言いたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。

「自分軸」「他人軸」という言葉があります。

考え方や価値観のベースが自分にあるか、他人にあるかということで、「私はどうしたいか」が中心になるのが「自分軸」で、他人の判断がベースになっているのが「他人軸」。つまり主語が自分か、他人かの違いです。

日本人は、子どもの頃から「人に迷惑をかけないように」とか、「みんなと同じように」と教育されることが多いものです。

集団生活がうまくいくように協調性を育んだり、社会生活上のマナーを保つのは大切なことですが、ことZ世代に限っては、「目立たないように」とか、「空気が読めないやつだと思われたくない」という気持ちが強く、集団の中で疎外されたり、異質と見なされることを極端に嫌います。

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