しかし、やはり自信につながるのは経験を積むことです。仕事を任せることは大いに有効で、その際は「信・任・認」という順番がポイントです。
まずは文字通りに、「信」じて「任」せることですが、そこで必要以上に手を出したり、失敗を避けようとして予防線を張ったり、先回りしてしまうと任せるということになりません。なるべく聞く耳を持ち、できるかできないかは二の次として、部下の考えをいったん受け入れてみましょう。
できる上司に限って仕事を抱え込んでしまう
考えが生まれた経緯を聞き、それを尊重した上で、さらに発展させる方法を提示すれば、部下の目も輝いてくることでしょう。自分の意見を聞いてもらえたことだけでも、部下には自信につながるものです。
そして、任せたといっても、適宜報告をさせ、最終的には「認」めることが必要です。アイディア出しの時点でこちらが聞く姿勢を持っていることを示せば、それ以降の報告もスムーズに出てくるようになるものです。
とはいえ、いきなり重要案件を任せるのはリスクもあるでしょうから、フォローが可能なものから、任せてみることです。
できる上司に限って仕事を抱え込んでしまう傾向があります。今は多くの企業で人手も足りていませんから、プレイングマネージャーとして自分自身の仕事も持ちながら、マネジメントもしていかなければいけない状況にあるでしょう。
そんなときに「仕事はこうあるべき」として、こだわりを持ちすぎたり、自分でやったほうが早い、教えるのが面倒などと思って抱え込んでしまうと、自分の負担が増す上に、部下も育たないという悪循環に陥ります。
ですから、「なかなか任せられない」という自覚をお持ちの人は、積極的に仕事を手放す、あるいは分担することにチャレンジしてみてください。
Z世代はこれまでの世代のように、上司の判断を待ってくれません。自分は期待されていない、ここでは成長できないと思えば、あっさり離れてしまいます。
Z世代の特徴を理解し、分かり合える声掛けの参考にしていただければ幸いです。
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