平井一夫「ダメな上司を持った時にどうするか?」 一番よくないのは不満げな態度を見せること

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不運にも悪い上司に当たってしまった場合でも、腐ったらそこでおしまいなのです(2019年撮影:尾形文繁)
日本を代表する企業・ソニーを襲った経営危機を立て直し、ソニー再生の立役者となった平井一夫氏。会社組織で働く人にとって「上司を選べない」というのは切実な問題です。平井氏の著書『仕事を人生の目的にするな』より、「ダメ上司」を持った時、部下としてどのように働くべきかをご紹介します。

「ダメ上司」を持ったときにすべきこと

部下のことをよく見ていて、適切にモチベートしながら仕事を振る。部下に耳を傾け、必要に応じてよき相談相手になりつつ、過干渉はしない。失敗を叱責せず、チャレンジしたことを評価する。

世の中の上司が皆、そんなEQの高い上司だったらいいのですが、残念ながらそうではない。しかも上司を選ぶことは基本的にはできません。そうなると、もし、先ほど挙げたのとは正反対の「EQの低いダメ上司」を持ってしまったらどうするかも考えておいたほうがいいでしょう。パワハラやセクハラは論外ですが、プレイヤーとしては仕事ができても後進の指導にはまったく向いていない、困った上司も多いのです。

「部下は上司を選べない」問題は、会社員として誰かの下で働く限り、常に付いて回る問題です。もっと言えば、生まれ育った時代や社会背景だって選べません。

国の経済がよく、何にでもチャレンジできるような明るい時代に、部下を伸ばすいい上司に恵まれる人もいれば、経済が悪く、先行き不安な暗い時代に、部下の足を引っ張るような悪い上司を持ってしまう人もいるでしょう。

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