「優秀な営業」マネジャーになると罹る"厄介な病" 必要なのは「メンバーに稼いでもらう」こと

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もう1つは、営業活動の言語化です。

営業組織の目標達成は、営業メンバー個々人の目標達成度合の積み上げによって決まります。したがって、極論を言えば、営業メンバー個々人が確実に目標達成すれば、チーム全体としても目標達成できるはずです。そのためには、営業メンバー個々人が活躍できていなければなりません。

「メンバー育成」も大切な役割の1つ

『4つのステップで目標を達成する 営業マネジャーのための問題解決の技術』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ここで営業マネジャーの役割の1つである、営業の支援、あるいはメンバー育成、という側面が出てきます。

営業マネジャーは、自分が知っている営業の成功法則や、困ったときの対処法をメンバーに伝え、メンバーにも実行してもらわないといけません。そのためには、やり方を「言語化」する必要があります。

ここがプレイヤーとマネジャーの行動の大きなちがいかもしれません。

「自分でやったほうが早い病」に罹患する多くの人は、このやり方の「言語化」が不得意です。だから説明しきれず、結果的に自分でやったほうが早いということになってしまうわけです。

営業プレイヤーにとっても、もちろん問題解決スキルは重要なスキルです。しかしながら、「営業メンバーみんなに活躍してもらう」ミッションを持つ営業マネジャーにとって、問題解決スキルは必須のスキルなのです。

後藤 匡史 株式会社シナプス代表取締役社長

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ごとう まさふみ / Masafumi Gotoh

株式会社シナプス 代表取締役社長。15年以上のマーケティング・コンサルタントの経験を有し、食品、化粧品、外食、エンターテインメント、サービス、精密機器、電子機器、電気部品、医療機器、農業資材など数多くの領域の企業を支援してきた。多くの企業が陥る「顧客不在の戦略立案・実行」から、顧客の真のニーズを中心とした組織へと生まれ変わらせ
ることをミッションとして、数多くの企業を変貌させてきた実
績を持つ。

研修では、マーケティング研修や営業研修のほか、問題解決スキ
ル研修やファシリテーション研修での実績が豊富で、「すぐに
使えるビジネスの実践的なスキル」を伝える講師として評判が
高い。

1973年生まれ、横浜国立大学大学院工学部電子情報専攻(工学修士)、グロービス経営大学院 経営学修士(MBA)。2007年シナプス入社、2008年取締役就任、2024年より代表取締役。2021年よりアグリテックスタートアップのテラスマイル株式会社の非常勤取締役を兼任。

株式会社シナプスホームページ

https://cyber-synapse.com/

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