今「売れている営業マン」「売れない営業マン」の差 転職した途端に売れるようになる人もいる
「営業たるもの、明るく元気に顧客と接するべき」……どんな会社でも当たり前のように言われていることだろう。しかし、それこそが実は「昭和の営業のステレオタイプ」に縛られているかもしれないと指摘するのは、超内向的なのにトップ営業にまで上り詰めた渡瀬謙氏だ。
同氏によれば、「明るい営業」を手放した瞬間、売れるようになることもあるというが、その理由とは(記事は渡瀬謙著『静かな営業』(PHP研究所)の内容を一部抜粋・再編集したものです)。
グイグイ行くタイプが売れる?
昭和の時代の売れる営業像は、明るく元気で声が大きい人というイメージでした。どちらかというと「騒がしい営業」です。私が新人の頃などは、宴会の席で人一倍盛り上げている人が、実際に売れていました。人のふところにグイグイと入っていくようなタイプが、営業向きと言われていました。
でも、いまではどうでしょうか。知らない人が電話でいきなり元気良く話しかけてきたら、引いちゃいますよね。見ず知らずの人が自宅のインターフォンのカメラ越しに満面の笑顔でこちらを見ていたら、何も聞かずに断りたくなりますよね。
以前、知らない土地で道に迷ってしまった私は、3人で遊んでいた子どもたちに声をかけたことがあります。「駅に行きたいんだけど、どっちに行けばいいのかな?」。すると彼らはお互いに目を見合わせて、「知らない」と言って逃げていきました。
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