GLAYのTERU、台湾でも披露!絵にかける熱い思い ボーカリスト・TERUさんの単独インタビュー

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GLAY TERU
ロックバンド・GLAYのボーカルを務めるTERUさんが描いた絵画が台湾で公開された(写真:sho 〈RAKU MUSIC〉)
今年30周年を迎える、日本を代表するロックバンド、GLAY。
そのGLAYのボーカリストであり、近年ビジュアル・アーティストとしても活躍するTERUさんが、今年初めてオリジナル作品とともに台湾のランタンフェスティバルに参加した。作品チェックのため台湾を訪れたTERUさんに、自身のアート遍歴や、ランタンフェスティバルの作品について、地元・函館を舞台に描く夢、そして台湾を代表するロックバンド、メイデイ(五月天)との友情について話を聞いた。

TERUさんのランタン(西門町地下鉄6番出口)を観られる台北市ランタンフェスティバルは、2月2日~2月16日です。

目標に「毎日続けて1年間で100枚描こう」 

――絵を描くようになったのはなぜですか。

幼少期から絵を描くのが好きでした。小学生の時には絵画コンクールで入賞し、「北海道賞」に選ばれて自信を持ちました。それから漫画家になりたいと思うようになったのです。

中学生になると鳥山明さんの漫画が大好きで、『Dr.スランプ』のアラレちゃんや『ドラゴンボール』の悟空を何も見ずに描けるほど夢中でした。ただ、同時に野球やサッカーにも熱中し、その後バンド活動を始めたことで自然と絵から少し離れていました。

――それから改めてアートに出会い直したのですね。

デビューして10年ほど経った頃、イタリア在住のヴェネチアン・グラスアーティストである土田康彦さんに出会いました。彼の創り出す作品や生き方に触れて、創作の楽しさを再び感じました。そして8年前から実際にヴェネチアで土田さんのガラス制作に関わり、「自分も本格的に何かを作りたい」と強く思うようになりました。

コロナ禍で音楽活動が制限され、時間に余裕が生まれた際に土田さんの紹介で、建築家で現代アート作家のTAKUMIさんと出会いました。彼の個展に足を運んで、アクションペインティングの自由さに衝撃を受けました。ベネチアのグッゲンハイム美術館で観たジャクソン・ポロックのスケールの大きさと自由な表現に圧倒された時の気持ちも思い出しました。

(アクションペインティングに)「自分も挑戦してみたい」と感じ、TAKUMIさんにやり方を教えてもらいながら51歳の誕生日を機に初めて作品を描きました。それが自分の中ですごくしっくりきて、「毎日続けて1年間で100枚描こう」と目標を立てたのが本格的なスタートでした。

――藍染めのような日本的な質感や青を基調とした渋い作風が印象的ですが、そのスタイルが生まれたきっかけは?

とある書道家の方が、墨や和紙を使ってにじみの美しさを生かした作品を作っているのを見て、「自分もこういうにじみを表現してみたい」と思ったのです。アクションペインティングとも通じるものがありました。

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