GLAYのTERU、台湾でも披露!絵にかける熱い思い ボーカリスト・TERUさんの単独インタビュー

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函館市には道立の美術館がありますが、市に1つだけではなく、もっと個々の感性や文化が反映された場所があってもいいと感じました。また美術学校を作りたいとも考えています。

――美術館ではなく、美術大学ですか?

はい。実は北海道には美術大学がありません。それは地域として大きな課題だと思います。

例えば、学校で美術を学んで好きになった子どもたちが、東京の美大に進学できないと夢を諦めてしまう。函館で美術教師をしている月村先生という方からも「才能のある子たちが道を閉ざされるのは本当にもったいない」と相談を受けました。

僕自身も函館には音楽スタジオを持っていますが、2年ほど前から「本格的に絵を描けるアトリエを作りたい」と計画を進めていました。そのタイミングで月村先生の話を聞いたこともあり、「いつか美大を一緒に作りませんか」と提案しました。

函館をアートの街にしたい夢

僕自身も改めてアートを学びたいし、才能ある子どもたちの未来につながるなら、素晴らしい挑戦だと思います。美術大学を作るなら、いずれ学生たちが自分の作品を発表する場も必要になるので、そのために美術館を作り、函館をアートの街にしたいって夢がありますね。

いつか北海道に美術大学を作りたいとも話すTERUさん(写真:sho 〈RAKU MUSIC〉)

――夢を形にするために、何か具体的なプランはありますか?

第一歩として考えているのが、「食とアートと音楽」を融合させたイベントです。これは、ベネチアのレストランでの体験から生まれたアイデアです。

そのレストランでは、お肉のカルパッチョにソースのかけられた様子が、まるでジャクソン・ポロックの作品みたいでした。料理そのものがアートである、という体験がとても印象に残りました。

僕は、ベネチアの港町の雰囲気やビエンナーレのようなアート祭典を、函館にそのまま持ち込みたいと考えています。

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