GLAYのTERU、台湾でも披露!絵にかける熱い思い ボーカリスト・TERUさんの単独インタビュー

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「じゃあ一からランタン用の絵を描こう」と決意して、ゼロから取り組みました。完成まで4カ月かかり、不安も大きかったのですが、結果的にとても意味のある挑戦になりましたね。

――TERUさんらしい青色を基調に、雪の結晶と植物の木がモチーフになっていますね。

やはり、自分が生まれ育った函館を象徴するものを作りたいと考えました。冬の函館といえば雪、雪と言えば雪の結晶。雪の結晶には「心を浄化する」という意味もあり、ここ数年、自分が感じてきたことを形にするテーマとしてぴったりだと思ったのです。

台北のTERUさん
台北で展示される作品の前に立つTERUさん(写真:sho 〈RAKU MUSIC〉)

例えば、世界で起きている戦争や、日本でも目を覆いたくなる闇バイトのような事件など殺伐とした社会のニュースを見るたびに、未来に希望を持てるようなメッセージを作品で届けられたらと思いました。そうした思いから、希望の象徴としてリンゴの木を描くことにしました。

祖母と見たリンゴの木、愛や希望の象徴

――リンゴの木に、なにか特別な思い出があるのでしょうか?

僕が大好きだった祖母は青森の弘前に住んでいました。幼少期に弘前へ行ったら祖母が迎えに来てくれて、一緒に「ねぶた」を見たり冬の雪景色の中で過ごしたりした記憶が鮮明に残っています。

その中でも強く印象に残っているのが「冬のリンゴの木」です。厳しい冬の中でも凛と立ち、夏には花を咲かせ、秋には実を結ぶ。その力強さがすごく美しくて……。

祖母が他界して30年ほど経ちますが、昨年の夏に両親と3人で20年以上ぶりに青森に行きました。車でリンゴの木が広がる景色の中を走っていたら、「これって自分の原風景だな」と感じました。

その後、リンゴの木について調べたら、愛や希望の象徴でもあると知りました。そこで今回のランタン作品には未来に希望を持てるようなメッセージを込めています。こうした作品が、日本と台湾の関係をより良くする一助になればいいなと思っています。

――ランタンフェス用の新曲も用意されているとか?

そうなんです。絵と同じタイトルで「実りを待つ木」というピアノを中心にしたインスト曲です。

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