GLAYのTERU、台湾でも披露!絵にかける熱い思い ボーカリスト・TERUさんの単独インタビュー

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試行錯誤の末、アクリル絵の具と下地材のジェッソを使うことでにじみの効果を出せることに気づきました。それから藍色を基調にした和紙のような質感を追求し始めました。

僕は富士山が好きなんですが、にじみが陰影のように見えると気づいたとき、「これをテーマに1年間描き続けてみよう」と。ハマると、とことんまでやる性格なんですね。

GLAY のTERUが描いた絵
GLAYのTERUさんは富士山が好きだと話す(写真:ラバーソウル提供)

――TERUさんは料理も上手で多才です。かつて芸大受験者向けのアトリエの先生が「デッサンが上手な人は、何をやらせてもうまい」と口癖のように言っていたのを思い出しました。

デッサンは好きでしたね。両親が共働きだったので、兄弟3人で家で過ごす時間が多かったのですが、小学校低学年の頃に両親が鉛筆と画用紙を買ってくれて、幼稚園の頃からウルトラマンなどの絵をよく描いていました。

絵はどこでも自由にできるのが魅力

ある日、姉が学校の課題で使っていた関節が動くデッサン人形を見て、「これを描いてみたい!」と思いました。その後、人形ではなくて、自分の左手を題材に描くのを思いつきました。左手を見ながら鉛筆で描いて、指で擦ると陰影を表現できる。その作業がとても楽しくて夢中になりました。

――絵と音楽、それぞれどのように違いますか?

音楽と違い、絵は小さなスケッチブックと鉛筆さえあればどこでも描けます。ツアー中でもデッサンができ、自由に取り組めるのが魅力です。

それに、音楽は経験を積んでいるだけ「うまくて当たり前」なんですよね。でも、絵は「うまいですね」「すごいですね」と率直に言ってもらえるのが、単純に嬉しいです。

インスタやSNSにデッサンを投稿すると、リアクションがすぐ返ってきますし、それが次の作品へのモチベーションになる。驚かせたい、喜ばせたいという気持ちで続けています。

――TERUさんの世界観を作るうえで影響を受けたアートや、どんな作品に惹かれるのか教えてください。

最初に好きになったのはポップアートです。特に70年代の巨匠たち、ロイ・リキテンスタインやアンディ・ウォーホルですね。音楽仲間が持っていたポップアートの絵を見て「こんな絵が欲しい」と思ったのがきっかけでした。

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