限界集落の廃校で絵を描き続ける85歳彼の人生 活動資金は年金・絵の売り上げ・入館料
山梨県の最北端の山深く、瑞牆山(みずがきやま)を望む限界集落に、絵画に情熱を燃やし続けている人がいる。
今年85歳になったその人物は工藤耀日(くどうてるひ)。この場所から見えるみごとな瑞牆山の風景に惚れこんで終の棲家と決め、2004年に廃校を借りて移り住み、日々創作活動に打ち込んでいる。
限界集落で生きる、画家の情熱に満ちた人生
2008年には「工藤耀日美術館」として一般公開。近くの集落からは少し離れた、つづら折りの急な坂道を登っていった先にあり、聞こえてくるのは鳥のさえずりや風の音だけ。その環境と施設内の天井に天界を描いていることにちなみ“天空の美術館”とも呼ばれている。
校舎内の教室や廊下、そして体育館には、墨彩画150点ほどを展示しており、すべてが工藤さん本人による作品だ。
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