「プロ野球キャンプ」昭和と令和で全然違う実態 昔はひたすら走って「贅肉」を絞っていたが…

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選手の仕上がりが早いから実戦のタイミングも早くなる。近年は2月前半から「紅白戦」「練習試合」を組むことも多い。その日のキャンプのタイムテーブルと、誰がどんなスケジュールで練習をするかはきめ細かく決められていて、メイングラウンドの前に張り出されている。

春季キャンプの見どころと楽しみ方

春季キャンプの見どころは、何と言っても「選手を間近で見ることができる」ことだ。

「サインOK」のキャンプ地も多い。しかし多くのキャンプ地では「球団が指定した場所」に限って、スタッフの立会いの下、人数を限ってサインを許可している。最近は、色紙の束を抱えてキャンプ地をうろうろする人をよく見かけるが「サインをしてもらって当たり前」ではないことはわきまえよう。また、選手の体にタッチするのは、どんな状況でもNGだ。

巨人宮崎キャンプでサインに応じる選手(写真:2023年に筆者撮影)

多くのキャンプ地では「ブルペン」を公開している。プロの一線級の投手の投球練習は迫力満点だ。宮崎市のオリックスキャンプでは10人の投手が同時に投げることができる。エース級が競うように投げるさまは壮観だ。

ブルペンには「トラックマン」「ラプソード」などの計測機器が設置されている。投手は投げるたびにタブレット端末を見て投球のデータをチェックしている。

キャンプのもう1つの楽しみは「グルメ」と「グッズ」だ。一軍のキャンプ地には「公式グッズショップ」がある。最近は、「キャンプ限定グッズ」も販売され、好評を博している。ご当地ラーメン、弁当、さらにB級グルメなども好評だ。

オリックス宮崎キャンプに並ぶ店舗(写真:2024年に筆者撮影)

今、キャンプ地は宮崎県と沖縄県に大別されるが、西武の二軍は高知で、DeNAの二軍は鹿児島県奄美大島でキャンプを張っている。かつては鹿児島、大分、愛媛、広島などでもキャンプをしていたが、温暖な沖縄と、球場の施設が充実している宮崎に集中している。

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