「プロ野球キャンプ」昭和と令和で全然違う実態 昔はひたすら走って「贅肉」を絞っていたが…

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オリックス宮崎キャンプのブルペン(写真:2023年に筆者撮影)

2月1日が近づいてきた。プロ野球界ではこの日を「正月」という。春季キャンプが解禁になる日だからだ。

野球協約には「球団又は選手は、毎年12月1日から翌年1月31日までの期間においては、いかなる野球試合又は合同練習あるいは野球指導も行うことはできない」という条文がある。

12月と1月、選手は球団の管理を離れて「個人事業主」として行動する。毎年、年末年始にプロ野球の現役選手がテレビに数多く出演するのはこのためだ。2月1日から、プロ野球選手はユニフォームを身にまとい、チームの一員として活動を再開するのだ。

自主トレから海外武者修行へ“動き出している”選手

とはいっても、実質的にはプロ野球選手はもうとっくに始動している。多くの選手は、本拠地の練習施設や温暖な地域などで「自主トレ」を行っている。自主トレは、監督、コーチなどは指導することはできない。また選手もユニフォームを着ることはできないが、コーチやトレーナーと一緒に決めたメニューを消化することも多い。

また近年は、オフシーズンに台湾やオーストラリア、中米などで行われる「ウィンターリーグ」に「武者修行」に行く選手も多い。この際にはユニフォームを着るケースもあるが、コミッショナーの「特例」で認められている。

とはいえ、2月1日がプロ野球にとって「正月」であるのは変わりがない。選手、監督、コーチ、トレーナー、スタッフなどチームの全員が顔を合わせ、チームとして動き出す日だからだ。

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