「野球・冬リーグ」にプロ球団が選手派遣する真因 劇的に進化したジャパンウィンターリーグの中身

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2023年のジャパンウィンターリーグ(写真:筆者撮影)

野球の「ジャパンウィンターリーグ」(JWL)は、毎年11月下旬から12月にかけて、温暖な沖縄の地で、1カ月弱の期間、リーグ戦を展開している。このコラムでは1年目からJWLのレポートをしているが、3年目となる今季、NPBの球団が初めて選手やコーチを派遣するなど、その内容が大きく変わった。

プロのスカウトも注目する「ウィンターリーグ」とは

創業者の株式会社ジャパンリーグ代表、鷲崎一誠氏は慶応義塾大学野球部出身だが、大学時代は試合出場機会がなかった。卒業前にアメリカ・カリフォルニアで行われたウィンターリーグに参加した。ウィンターリーグとはオフシーズンにプロ、アマの選手が参加するリーグ戦だ。

プロのスカウトも注目していて、優秀な選手はプロ球団に入団する可能性もあるので「トライアウト・リーグ」とも言われている。鷲崎氏は約1カ月間リーグ戦に参加して大学時代満たされなかった「野球をする愉しみ」を存分に味わった。

卒業後はユニクロを展開するファーストリテイリングに就職し、将来を嘱望されたが「30歳で日本初のウィンターリーグを創設する」という夢の実現のために退職、2022年に沖縄で第1回のJWLを行った。

このイベントは集まった選手をチームに分けてリーグ戦を行う。参加者は沖縄県内のホテルに宿泊し、連日試合を実施。チームにはオリジナルのユニフォームが支給される。

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