「野球で生きていく」の意味が変わりつつある理由 ジャパンウィンターリーグの取り組み

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ジャパンウィンターリーグの優勝チーム(写真:筆者撮影)

日本初の本格的なトライアウトリーグであるジャパンウィンターリーグ(JWL)は2023年11月23日から12月24日まで、沖縄県下の各球場で行われた。

選手は15万円から三十数万円程度の参加費を支払って、リーグ戦に参加する。約1カ月にわたる長丁場で連日試合をするのは、日本の多くの野球選手にとってはほとんど初めての体験だ。

2022年は1リーグ4チームによるリーグ戦だったが、今年は実力によってアドバンス、トライアウトの2つのリーグに分かれ、それぞれ3チームでリーグ戦を戦った。

参加料を支払ってまで海外選手が参加する理由

ジャパンリーグの鷲崎一誠代表(写真:筆者撮影)

2023年のJWLはどんな収穫があったのか? このリーグを運営するジャパンリーグの鷲崎一誠代表は語る。

「何と言っても海外からやってくる選手が増えたことですね。昨年の参加選手は66人でしたが、今年は101人の参加がありました。そのうち31人が外国人選手でした。

日本のウィンターリーグとして、日本の選手に光を当てるのは当然ですが、野球人口を考えればやはり世界の選手が集まって来る沖縄にしなければならない、と思っていましたから大きな収穫ですね。30人のうち15人はアメリカで、それ以外の選手はヨーロッパなど世界各地から集まりました」

昨年も十数人の外国人選手が来ていたが、今年は雰囲気が一変していた。英語、スペイン語などの掛け声が飛び交い、グラウンドやベンチの空気が明るく陽気になっていた。

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