「プロ野球キャンプ」昭和と令和で全然違う実態 昔はひたすら走って「贅肉」を絞っていたが…

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筆者はここ十数年、プロ野球の春季キャンプの取材を続けている。日本国内のキャンプ地は、一、二軍含めてほぼすべて回っている。読者各位に向けて、「プロ野球春季キャンプの歩き方」についてご紹介したい。

春季キャンプが持っている重要な役割

まず、春季キャンプは「何のためにやるのか?」

シーズンが終了するとプロ野球は「ストーブリーグ」に入る。各球団では、引退、自由契約などで選手が退団する一方、ドラフト、トレード、現役ドラフトなどで新しい選手も入ってきて新チームができる。

春季キャンプは、新チームが初めて顔を合わせ、練習を通じて、野手なら守備位置や打順、代打、代走、守備固めなど、投手なら先発、救援などの「役どころ」を決めるのだ。

沖縄 DeNAの打撃練習(写真:2023年に筆者撮影)

もちろん、監督、コーチはキャンプ前にどんなチームにするかの「腹案」を持っている。しかし、実際に選手にプレーをさせてみる中で、腹案が変更になることも珍しくない。「春季キャンプ」とは「2025年版の新チーム」を練り上げるプロセスなのだ。

「春季キャンプ」のタイムスケジュールをざっくりと紹介しよう。

選手は朝9~10時頃にグラウンドに姿を現す。始動は沖縄キャンプのほうがやや早く、宮崎が遅い傾向にある。

トレーナーの指導でランニングや準備運動(ウォーミングアップ)を行う。続いてキャッチボール、ペッパー(バットでボールを打ち返す練習)などを行う。

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