ちなみに、今回のマイナーチェンジでは、室内もほぼ変更されておらず、サイズは新旧が長さ2500mm×幅1420mm×高さ1365mmだ。また、トップクラスの広い荷室を持つことも同様で、荷室床面長715mmを確保している。
なお、新型のグレード展開は、ソリオにベースグレードの「ハイブリッドMG」、中級グレードの「ハイブリッドMX」、上級グレードの「ハイブリッドMZ」を用意。また、ソリオ バンディットは「ハイブリッドMV」のみとなる。
4気筒から3気筒にパワートレインを変更
一方、新型ソリオは、パワートレインを刷新していることもトピックだ。従来は、先述のように1.2L・4気筒エンジンを採用し、ガソリン車とマイルドハイブリッド車、ハイブリッド車の3タイプを用意していた。一方、新型は、コンパクトカー「スイフト」と同系の1.2L・3気筒エンジンを搭載。全車にマイルドハイブリッドを搭載する一方、ガソリン車とハイブリッド車は廃止。また、駆動方式は、全車に2WD(FF)と4WDを設定する。
スズキの担当者によれば、新型に1.2L・3気筒エンジンを搭載した理由は、主に「燃費性能を向上させるため」だという。より具体的には、従来の1.2L・4気筒エンジンにマイルドハイブリッドを搭載したモデルの場合、WLTCモード値は18.4~19.6km/L。対する新型では、WLTCモード値20.7~22.0km/Lを実現し、全タイプで燃費を10%向上させているという。
なお、先代モデルで最も燃費が良かったのは、ハイブリッド車のWLTCモード値22.3km/Lだ。つまり、新型では、複雑な機構を持ち価格も高くなるハイブリッド車でなくても、シンプルな構造のマイルドハイブリッドと新採用エンジンで同等の性能が出せるということだ。それだけ、新開発の1.2L・3気筒は燃焼効率などが高く、燃費性能に優れることがうかがえる。
ただし、スズキの担当者によれば、「ユーザーの中には、4気筒から3気筒になるとグレードダウンしたような印象を持つ人もいるので、3気筒エンジンの有用性をいかにアピールするかも今後重要」だという。
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