スズキ「ソリオ」3気筒エンジン化は吉と出るか フェイスデザインやパワートレインを大幅変更

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また、2022年の一部改良では、1.2L・4気筒エンジンに走行用モーターやコンパクトで伝達効率に優れたオートギアシフト(AGS)をマッチングした独自のハイブリッド車も追加。モーターのみで走行するEVモードなども備えることで、WLTCモード値22.3km/Lという高い燃費性能も実現。さらに2023年には、車線を逸脱しそうになった際にドライバーのステアリング操作を支援する「LDP(車線逸脱抑制機能)」を追加するなど、細部にわたる熟成を図っている。

2025年の一部仕様変更で新しくなった点について

一部改良を受け、2025年1月16日に発売された新型のソリオ
一部改良を受け、2025年1月16日に発売された新型のソリオ(写真:スズキ)

そんなソリオとカスタム仕様のソリオ バンディットの新型は、まず、いずれもフェイスデザインを刷新したことがポイントだ。ソリオは、フロントグリルにあるメッキの配置を横方向に広げることで、伸びやかで堂々としたデザインに進化。また、ソリオ バンディットは、フロントグリルの縦ラインをバンパー下部まで伸ばしたほか、鋭角的な形状のメッキ加飾などにより、立体的かつ上級感あるデザインを採用する。

筆者は、東京オートサロンの会場で実際に現車を間近で見たが、とくにソリオ バンディットの顔つきは、かなり迫力があり、コンパクトサイズとは思えないほどの存在感を示していた。スズキの担当者によれば、従来モデルのソリオ バンディットは、「他社モデルのカスタム仕様車と比べ、やや商品力が弱い傾向にあった」のだという。

新型ソリオ バンディットの外観
新型ソリオ バンディットの外観(写真:スズキ)

ミニバンなどでもそうなのだが、一般的にカスタム仕様車はマイルドヤンキーなどのちょっとヤンチャな嗜好を持つユーザー層も多く、「オラオラ」感のあるインパクト重視のフェイスデザインが好まれる傾向にある。ソリオ バンディットは、そうしたイメージがやや弱かったので、新型ではユーザー嗜好により近づけたフェイスデザインを採用したという。

新型のボディサイズは、全長3810mm×全幅1645mm×全高1745mm。先代が全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mmだったので、全長を20mmだけ延長しているが、車格はほぼ同じだといえる。また、ホイールベース2480mmは新旧同じで、最小回転半径4.8mを確保し、細い路地などでも取りまわしがいい点なども同様だ。

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