スズキ「ソリオ」3気筒エンジン化は吉と出るか フェイスデザインやパワートレインを大幅変更

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たしかに、例えばエンジンの出力やトルクなどを比較してみると、新型は数値的に先代より低い傾向だ。

・先代の1.2L・4気筒エンジン:最高出力67kW(91PS)/6000rpm、最大トルク118N・m(12.0kgf-m)/4400rpm
・新型の1.2L・3気筒エンジン:最高出力60kW(82PS)/5700rpm、最大トルク109N・m(11.1kgf-m)/4500rpm

だが、ソリオやソリオ バンディットは、あくまでファミリー層が日常の足からレジャーまで、幅広い用途で使うことが主となるクルマだ。スポーツモデルほどパワーが要求されるわけでない。そのぶん、3気筒化でいかに燃費が良くなったのかをアピールすることが重要だろう。そのあたりは、ディーラーなどの販売セクションや広告宣伝部門に課せられた今後の課題となりそうだ。

安全装備の充実を図る

東京オートサロンで展示されていたソリオ バンディットのプロトタイプ
東京オートサロンで展示されていたソリオ バンディットのプロトタイプ(筆者撮影)

新型は、先進安全機能が向上していることも特徴だ。同じくスイフトなどで採用する最新の単眼カメラシステムにより指向角を拡大し、ミリ波レーダーとのマッチングにより検知対象を車両だけでなく歩行者や自転車、自動二輪車に設定し、交差点での検知にも対応。これらにより、最新の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」を標準装備するなど、充実した安全装備を誇っている。

また、高速道路などで適切な車間距離を確保しつつ先行車を自動で追従する「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」も進化している。渋滞時に先行車が停止すると自車も停止する「全車速追従機能」を採用したほか、ソリオの最上級グレード「ハイブリッドMZ」とソリオバンディットには「停止保持機能」も追加。自車が渋滞で停止した際、ブレーキペダルから足を離した状態でも自動的にブレーキを保持することを可能としている。

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