そんなコンパクトハイトワゴンの先駆者といえるのがソリオ。その元祖は1997年に登場した「ワゴンRワイド」だ。その後、1999年に「ワゴンR+(プラス)」、2000年に「ワゴンRソリオ」と車名を変えつつ、2005年にワゴンRの名前が外れ、初代ソリオが誕生。もともとは軽ワゴン車の「ワゴンR」をベースに車体を大型化したモデルだったが、2011年に専用プラットフォームを採用した2代目モデルが登場。当時、同様のクルマはほぼ存在せず、ライバル車不在の中でソリオは市場を独占した。
その後、2016年に変革が起こる。ダイハツが開発・生産を担う「トール」、そのOEM車のトヨタ「ルーミー」と兄弟車「タンク」(現在は生産終了)、同じくトールのOEM車であるスバル「ジャスティ」の計4モデルが一斉に発売されたのだ。当ジャンルの将来性に目をつけたトヨタやダイハツ、スバルの一挙参入により、スズキ独占だったコンパクトハイトワゴンは、あっという間に競合ひしめく一大セグメントとなった。
2020年に登場した現行ソリオについて
そんなコンパクトハイトワゴン市場をリードしてきたのがソリオと、そのライバルとなるルーミーだ。ソリオの現行モデルは、2020年12月にフルモデルチェンジを受けた4代目で、1.2L・4気筒エンジンを搭載するガソリン車と、発進時などにモーターがエンジンの駆動力をアシストするマイルドハイブリッド車を用意。車体のサイズ拡大による広い室内はもちろん、荷室空間も拡大し35Lスーツケースを5個収納できる広さを確保するなどで、より使い勝手も向上させたことが主な特徴だ。
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