【スズキ初のバッテリーEV先行試乗】インド生産となるSUV✕EVの新型「eビターラ」が持つ王道デザインと上質さに成功の予感

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スズキ初のバッテリーEV(BEV)として2025年度中の国内導入を予定している新型車「eビターラ」
スズキ初のバッテリーEV(BEV)として2025年度中の国内導入を予定している新型車「eビターラ」(写真:三木 宏章)

スズキ初の量産型BEV(電気自動車)「eビターラ」。そのプロトタイプにクローズドコース(袖ケ浦フォレストレースウェイ)で試乗することができた。人気モデルだけに集まったメディアの数は多く、試乗周回数は限られていたが、eビターラが持つ素直な走行性能や、取りまわし性能の高さに触れることができた。

最初に筆者の結論。完全なる仮定の話だが、eビターラはBEV以外のモデルが投入されたとしてもきっと成功する。なぜなら売れるクルマの要素である、「扱いやすいボディサイズ」「二度見したくなるデザイン」「想像を上まわる上質な走り」を備えているからだ。その上で、eビターラはBEVとしてスズキの電動化車両を象徴するモデルとしてグローバル市場で販売されるから、このクラスのBEVを待っていた潜在的ユーザーには相当、魅力的に映るのではないか。

【写真】スズキ初のバッテリーEV「eビターラ プロトタイプ」の細部を確認する(98枚)

フロンクスと同様にインド生産

eビターラの販売地域は日本、インド、欧州各国、その他の周辺地域。生産は、日本でも人気の高いクーペスタイルのSUV「フロンクス」と同じインド・グジャラート工場だ。フロンクスは走行性能だけでなく品質面でも高い市場評価を得ている。

ちなみにインドにおけるスズキ4輪車の生産能力拡大はすさまじく、eビターラをはじめBEVの増産に向けて生産ラインを増やすことで、現在の75万台から100万台へ年間生産能力の増強が可能。また2024年1月にはインド・グジャラート州政府と新工場建設すると発表したが、既存工場と合算すると年間生産能力は200万台へ向上する。ここからさらに策を進めることで2030年度までには全5工場/400万台規模を目指すという。

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