【スズキ初のバッテリーEV先行試乗】インド生産となるSUV✕EVの新型「eビターラ」が持つ王道デザインと上質さに成功の予感

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左右のフロントフェンダーに給電口が設置される
左右のフロントフェンダーに給電口が設置される(写真:三木 宏章)

最後にAER(All Electric Range/満充電で走行可能な距離)だが、プロトタイプの公表値では以下のとおり。

FF方式で二次バッテリー容量49kWhモデルが400km以上。充電時間はAC3kW約15時間、AC6kW約8.5時間、DC50kWで約55分、DC90kWで約45分(SOC/State of Charge/充電率条件は、ACが10%→100%、DCが10%→80%)。

FF方式で二次バッテリー容量61kWhモデルが500km以上(4WD方式の場合は450km以上)。充電時間はAC3kW約22時間、AC6kW約10.5時間、DC50kWで約55分、DC90kWで約45分(SOC/State of Charge/充電率条件は、ACが10%→100%、DCが10%→80%)。

ちなみに二次バッテリーはBYDから供給を受けるリチウムイオン方式の「LFPバッテリー」。正極材にリン酸鉄を使うLFPバッテリーは、正極材に三元系やニッケル酸リチウムを採用したリチウムイオンバッテリーよりも体積あたりのエネルギー密度が低くなる傾向ながら、内部構造に工夫を凝らしたことで熱暴走や発火の可能性が少なく安全性能が高い。さらにレアアース17元素を含まないというメリットがある。しかし、その内部構造ゆえに、1週間に1回を目処に充電率100%を継続させる必要があると供給元であるBYDが公表している。

トヨタへの供給、販売を予定

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またeビターラそのものは、トヨタにも別デザインで供給されることが伝えられているが、クルマの骨格であるシャーシのHEARTECT-eはじめ、動力性能はスズキ主導で開発したという。味付け違いを是非、体感したい。eビターラは2025年夏頃から欧州、インド、そして2025年度中に日本でも販売がスタートする。

西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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