
トヨタ自動車(以下、トヨタ)を代表するSUV「RAV4」の第6世代が公開された。5代目までのRAV4は世界180の国と地域で販売され、累計で1500万台が送り出された大人気モデルだ。
1994年5月に初代が登場したころの日本市場は、ステーションワゴンが大いに支持され、ミニバンがそのあとを追う形。またクロスカントリー4WDモデルが徐々に高級/乗用志向になりはじめたころで、SUVは爆発的人気の前夜だった。それから31年が経ち、SUVは世界中の自動車メーカーにとってなくてはならない存在にまで成長した。ポルシェにいたっては販売の半数以上がSUVモデルだ。
新型RAV4で押さえるべき3つのポイント
新型RAV4で注目すべきは3点ある。1つ目が「車両そのものの進化」。2つ目が「バリエーションの増加」。3つ目が「SDVとしての昇華」だ。
まずは1つ目、車両の進化。真っ先に目を引くのがシャープな外観デザイン。2021年12月14日、トヨタは「バッテリーEV戦略に関する説明会」で、豊田章男社長(現・会長)は「私たちの未来のショールームへようこそ!」と声高らかに16台の車両を紹介した。当時は“未来のBEV”として公開された車両群だが、そのデザインエッセンスは、その後の「クラウン」「ランドクルーザー」「プリウス」、そしてRAV4に受け継がれ、パワートレーンの枠組みを超えた新世代トヨタのデザインとして市販化された。
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