ヤマハの「3輪バイク」は何がすごいのか 徹底試乗でわかった驚きの性能

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ヤマハ発動機がスポーツタイプの3輪スクーター「トリシティ」をこの秋、日本国内で発売した。欧州では市民権を得ている3輪スクーターだが2輪スクーターとどう違うのか?試乗レポートをお届けしよう。

「トリシティ」は原付2種クラスに属し(搭載エンジンの排気量124cc)、クラッチ操作が要らないことからAT小型限定普通自動二輪免許以上を取得していれば乗車可能だ。実はこれまでも原付2種クラスの人気は高かった。

安価な製品では20万円台から買え、2人乗りも許可されていること、二段階右折の必要がなく、高速自動車国道こそ走行できないが、法定速度は一般道におけるクルマと同じ時速60キロメートルであることが主な理由だ。また、原付1種(普通自動車免許で乗車可能ないわゆる「原チャリ」)とほぼ同等の維持費と実用燃費を誇ることから、現在も全世代のライダーから熱い視線を浴びている。

2輪スクーターは前/後輪ともに1輪だが、「トリシティ」は前2輪/後1輪の3輪スクーター(別名:スリーホイーラー)という構成になる。このスリーホイーラーカテゴリーはアジアや北米地域にも存在するが、とりわけ欧州では非常に人気が高い。

独特な車体構成が生み出す絶大な安心感

これには、欧州特有の道路事情が深く関係する。欧州各国における主要都市の多くでは、路面電車(トラム)が縦横無尽に走り、歴史ある街並みにはその昔からの石畳道路が数多く残る。トラムは鉄道であることから、線路が道路に埋め込まれているのだが、これが滑りやすく、轍(わだち)もあるためタイヤも取られやすい。また、レールは鉄製であるため雨天時はさらに滑りやすくなる。同様に、雨天時の石畳道路は2輪スクーターにとって大敵だ。こうした背景から「ほぼ、転ばないバイク」として欧州独特のスリーホイーラーカテゴリーが誕生した。

「トリシティ」も欧州におけるスリーホイーラーと同じ前2輪/後1輪だが、その車体構成にはヤマハ発動機ならではの技術がたくさん込められている。

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