【3つのスタイル、コアとアドベンチャー、さらにGRスポーツも設定】今年度中発売予定のトヨタ新型「RAV4」で注目すべき3つのキーワード

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Areneの決定的な優位点は、機能アップデートにいたるまでの開発スピードが段違いで早くなることだ。さらに右側通行の国、舗装路面がほとんどない地域など交通ルールやインフラが異なる地域であっても、要望に応じた対応もスピーディに行える。ここも、従来型の開発手法に対するアドバンテージだ。

事故ゼロ社会につながる技術

RAV4 アドベンチャーのサイドビュー。アドベンチャーのパワートレーンはHEVで、ボディサイズは全長4620mm✕z園服1880mm✕全高1680mm、ホイールベースは2690mm
RAV4 アドベンチャーのサイドビュー。アドベンチャーのパワートレーンはHEVで、ボディサイズは全長4620mm✕全幅1880mm✕全高1680mm、ホイールベースは2690mm(写真:トヨタ自動車)

冒頭に記したように、RAV4は世界180の国と地域で販売され、これまでに1500万台以上が送り出された。公式発表はないが、当然、新型RAV4も多くの国と地域で販売され、たくさんのユーザーから支持されるだろう。そうなったときにAreneによって運転支援技術群の早期高度化が進み、ひとつの効果として交通事故ゼロ社会が見えてくる。

「運転支援技術の装着車両が増えたことで、たとえば前走車への追突事故は大きく減少しました。しかし、滑りやすい路面では十分に対応できない場合があります。この先、車体全体がArene上で稼働するようになると、たとえば、事前に滑りやすい路面であることがシステム側で認識できるようになり、より高い確率での追突回避が目指せるようになります」(前出の技術者)

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システムへの過信は禁物ながら、滑りやすい路面であっても危険な状態に近づかない注意深いドライバーはたくさんいる。そうしたドライバーの持ち味がAreneを通じたソフトウェアのアップデートで愛車に導入できるとすれば、たしかに事故ゼロ社会が見えてくる。またこれは、超高齢社会にとってふさわしい運転支援技術の創出にもつながっていくのではないか。新型RAV4は2025年度内に発売される予定だ。

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西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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