【3つのスタイル、コアとアドベンチャー、さらにGRスポーツも設定】今年度中発売予定のトヨタ新型「RAV4」で注目すべき3つのキーワード

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RAV4 GRスポーツ(プロトタイプ)のスタイリング。フロントデザインは、GR共通の“G”をモチーフにした六角形のメッシュ形状「Functional MATRIXグリル」を採用
RAV4 GRスポーツ(プロトタイプ)のスタイリング。フロントデザインは、GR共通の“G”をモチーフにした六角形のメッシュ形状「Functional MATRIXグリル」を採用(写真:トヨタ自動車)

次に2つ目、バリエーションの増加。RAV4として初となるGR SPORTグレードを設定した。GRは正式名称を「TOYOTA GAZOO Racing」とするブランドで、トヨタのモータースポーツ領域を一手に引き受けている。そのGRの世界観を市販モデルで実現したモデルがGR SPORTで、より多くのユーザーに向けたグレードだ。一方、SPORTの名称が付かない「GRヤリス」、「GRカローラ」は市販モデルをベースのホワイトボディ段階から手を加え、専用のエンジンやトランスミッションを組み込んだ走行性能に特化したモデルである。

RAV4 GRスポーツ(プロトタイプ)のインテリア
RAV4 GRスポーツ(プロトタイプ)のインテリア(写真:トヨタ自動車)

RAV4 GR SPORTではGRが求める一体感のあるハンドリング性能を出すために走行性能にまつわるパーツを専用品とした。まず、ダンパーの減衰力を高めつつスプリングのバネ定数を上げ、あわせて電動パワーステアリングを、よりしっかりした操舵フィールとなるようにアシスト量を見直した。さらに20インチの大径タイヤ(軽量ホイール)を履かせ、これにともないトレッド(車体を前から見た際の左右タイヤの間隔)は20mm拡大した。車体側ではワイドアーチモールを装着しタイヤのはみ出しを抑えている。

また、車体前部にはフロントパフォーマンスダンパーを、車体後部にはリヤサスペンションブレースをそれぞれ装着しスッキリとした乗り味を造り込んだ。車内ではGRロゴを配したステアリングやシート(赤ステッチ入り)を採用する。

トヨタ初のArene採用モデル

新型RAV4ワールドプレミアの様子。登壇者は、左からMid-size Vehicle Company ZV チーフエンジニア 太長根 嘉紀氏、ウーブン・バイ・トヨタ取締役 Chief Technology Officer John Absmeier(ジョン・アブスマイヤー)氏、取締役・執行役員 Chief Branding Officer デザイン領域統括部長 Simon Humphries(サイモン・ハンフリーズ)氏、ウーブン・バイ・トヨタ代表取締役 Chief Executive Officer 隈部 肇氏
新型RAV4ワールドプレミアの様子。登壇者は、左からMid-size Vehicle Company ZV チーフエンジニア 太長根 嘉紀氏、ウーブン・バイ・トヨタ取締役 Chief Technology Officer John Absmeier(ジョン・アブスマイヤー)氏、取締役・執行役員 Chief Branding Officer デザイン領域統括部長 Simon Humphries(サイモン・ハンフリーズ)氏、ウーブン・バイ・トヨタ代表取締役 Chief Executive Officer 隈部 肇氏(写真:トヨタ自動車)

最後の3つ目、SDV(Software-Defined Vehicle:ソフトウェアを変更することで価値や機能がアップデートされることを前提に設計・開発された自動車)としての昇華。これまでトヨタ(ウーブン・バイ・トヨタ)は、次世代型の車両開発基盤として「Arene」(アリーン)の実用化を2025年にすると公言してきたが、RAV4は、そのAreneを活用(実装)した記念すべき初の市販モデルである。

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