
中国のスマートフォン大手の小米(シャオミ)は6月26日、同社にとって第2弾のEV(電気自動車)となる「YU7」の販売予約を開始した。
YU7はシャオミ初のSUVであり、メーカー希望価格は25万3500元(約513万円)から。これは直接の競合車種と目されるテスラのベストセラーSUV「モデルY」(26万3500元=約534万円から)より、ちょうど1万元(約20万円)安い値付けだ。
参入2年で30万台超えの勢い
「室内空間、動力性能、航続距離、充電速度などの主要項目で、YU7はモデルYを凌駕している。100万元(約2025万円)以下の価格で、これほどの性能を持つクルマは他にないだろう」。シャオミ創業者の雷軍CEO(最高経営責任者)は、同日開催したイベントでそう豪語した。
シャオミは2024年3月に第1弾のスポーツセダン「SU7」を発売し、EV事業に新規参入した。SU7はシャオミの目標を上回る人気を集めており、発売から2025年5月までの販売台数は25万8000台に達した。
EV事業の2025年の通期目標として、シャオミは35万台の販売を掲げている。中国の数ある新興EVメーカーの中でも、年間販売台数がすでに30万台を超えたのは理想汽車(リ・オート)しかない。シャオミはYU7の投入をテコに、新規参入からわずか2年でそれを達成する勢いだ。
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