中国シャオミ、EV事業の「黒字化」が早くも視野に 2024年の決算は売上高・純利益ともに過去最高

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シャオミ製EVの第1号モデル「SU7」は多数の受注残を抱える人気ぶりで、事業収益の改善に大きく寄与している(写真は同社ウェブサイトより)

中国の小米集団(シャオミ)の業績が目を見張る快走を見せている。世界第3位のスマートフォン・メーカーである同社は、異業種からEV(電気自動車)事業に参入して大きな注目を集めてきた。

シャオミが3月18日に発表した2024年の通期決算では、売上高が前年比35%増の3659億元(約7兆5190億円)、純利益が同41.3%増の272億元(約5589億円)に達し、過去最高記録をそろって更新した。

発売11カ月で32万台受注

同社の主要事業のなかでも、EV事業のスタートダッシュは特筆に値する。2024年に販売した車種は同年3月に発売した第1号モデルのスポーツセダン「SU7」だけだったにもかかわらず、納車台数は年末までに13万5000台を突破。発売時点の目標だった10万台を大きく上回った。

「SU7の受注は発売から11カ月で32万台を超え、これまでに18万台を納車した。さらに14万台余りが納車待ちだ」。シャオミの創業者で董事長(会長に相当)を務める雷軍氏は2025年3月上旬、最新の販売状況についてそう述べた。

シャオミのEV事業は多数の受注残を抱え、生産能力の引き上げが喫緊の課題になっている。同社の内情に詳しい関係者によれば、年間生産能力15万台の第1工場はすでにフル稼働しており、建設中の第2工場は2025年半ばに操業を開始する予定だ。

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