シャオミは2024年12月、第2号モデルのSUV「YU7」を2025年6月または7月に投入すると発表。さらに、2025年3月18日には同年の目標販売台数を30万台から35万台に引き上げた。
予想を超える販売好調を背景に、シャオミのEV事業は黒字化が早くも視野に入りつつある。
決算報告書によれば、EV事業の2024年の調整後純損益は62億元(約1274億円)の赤字だった。しかし四半期ベースでは、同年10~12月期の調整後純損失は7億元(約144億円)と直前の7~9月期の半分弱に縮小。また、EV事業の粗利率は(量産効果によるコスト低減などで)四半期毎に改善しており、10~12月期は20.4%に上昇した。
基幹事業のスマホも好調維持
EVばかりに注目が集まりがちだが、シャオミの経営の屋台骨を支えているのは現在もスマートフォンだ。

決算報告書によれば、スマホ事業の2024年の売上高は1918億元(約3兆9414億円)と前年比21.8%増加し、総売上高の52.4%を占めた。そこにスマート家電などのIoT(モノのインターネット)事業を加えた売上高は3331億5000万元(約6兆8460億円)に上り、総売上高の9割を超える。
市場調査会社のカナリスのデータによれば、スマホのグローバル市場における2024年のシャオミのシェア(出荷台数ベース)は13.8%と、前年より1ポイント上昇した。

中国国内のスマホ市場が成熟する中、シャオミはアフリカ、東南アジア、中東などの海外市場で販売を伸ばしている。同社の2024年の海外売上高は1533億元(約3兆1502億円)と前年比25.9%増加し、総売上高の約4割を稼いだ。
シャオミはEV事業の海外展開の準備にも着手しており、2027年のスタートを目指している。
(財新記者:余聡)
※原文の配信は3月18日
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