中国のスマートフォン大手で、2024年3月にEV(電気自動車)事業に参入した小米(シャオミ)の業績が好調だ。
同社は11月18日、2024年7~9月期の決算を発表。それによれば、同四半期の売上高は前年同期比30.5%増の925億700万元(約1兆9738億円)、純利益は同9.7%増の53億5000万元(約1142億円)を記録し、アナリストの事前予想の平均値をそろって上回った。
売上高の大幅増を牽引したのはEV事業の急成長だ。7~9月期のEV販売台数は3万9800台に上り、4~6月期の2万7300台の1.5倍弱に増加した。また、10月には単月の販売台数が初めて2万台を突破した。
量産効果でEV事業の赤字縮小
その結果、EV事業を含む「新規事業関連セグメント」の7~9月期の売上高は97億元(約2070億円)と、4~6月期の1.5倍強に増加。同セグメントの調整後純損益は15億元(約320億円)の赤字だが、損失額は4~6月期の18億元(約384億円)から約17%縮小した。
「EVの販売台数増加によるスケールメリットが、自動運転システムの研究開発費用や工場の建設コストを(事前の見通し以上に)吸収している。10~12月期のEV事業の損益はさらに改善するだろう」。シャオミの盧偉冰・総裁(社長に相当)は、決算説明会でそう述べた。
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