筆者のおすすめは、普段はノーマル、山道ではイージードライブペダルでハイがおすすめだ。いわゆるワンペダル操作に慣れているドライバーであれば、市街地でもイージードライブペダルを使い、状況に応じてミディアムとハイを使い分けると良いと感じた。
FFと4WD、駆動方式による違い

4WDでは最適な駆動力配分が得られる「オートモード」のきめ細やかさが光った。一定速度では前54:後46、加速時は前50:後50、滑りやすい路面では前70:後30に設定。また減速する際の回生力配分は前70:後30として安定した車両挙動と高い回生効率を狙う。
微速での乗り味、大きな凹みを通過した際の体感値はともにFFモデル同様、どっしり、しっとりで好印象。FFモデルとの大きな違いは、今回のテストコースに限って検証するとパイロンスラロームでもっとも感じられた。
限界領域では前/後輪での適切な駆動力配分が効果的に働いて、4つのタイヤがさらに効率的に仕事している様子が、終始安定した車両挙動から伝わってくる。タイヤサイズ、銘柄ともにFFモデルと同じだが、キャパシティが20%程度高まったように感じられる。FFモデルでみせたハンドルを大きく切り込んでいった際の前輪の内側切れ込み症状もほぼ解消。ここでは後輪モーター(前輪モーターを逆位置に配置して冷却系を専用設計!)が効果的に働いている。今回は限られたシーンでの試乗だったが、公道でもこの乗り味の良さは継承されていると思えた。
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