【スズキ初のバッテリーEV先行試乗】インド生産となるSUV✕EVの新型「eビターラ」が持つ王道デザインと上質さに成功の予感

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eビターラのサイドビュー
eビターラのサイドビュー(写真:三木 宏章)

次にさしかかるのは2つ連続する右カーブだ。ここは2つ目のカーブがきつくなる曲率で車体のバランスが試される。が、eビターラはここでも揺るがない。

ブレーキによる減速をじんわり緩めながら、きつくなる曲率に合わせてハンドルを切り込むと素直に鼻先をカーブの先に向けていく。ハンドルを切っているのだから、スッと曲がれるのは当たり前のように感じるが、車両重量1790kg(このクラスのBEVとしては軽量)から考えて、また装着タイヤのキャパシティから考えれば、この素直さはすごいこと。

続く直線路では20m間隔(入り口のみ15m)でパイロンが置かれ、左右への切り返しを連続させ低速域での取りまわしと、限界領域でのコーナリング特性を探った。ここでも素直に鼻先が入り込む特性を最初に体感する。ただ、eビターラのキャラクターはどっしりとした乗り味にある。よって限界まで追い込んでいくと内側にタイヤが切れ込んでいく挙動を見せはじめる。ここはタイヤのキャパシティアップでさらに良い方向にいくのではないか。

ただし、eビターラは最後までドライバーの運転操作を受け付ける。緊急回避を模して後半のパイロンを素早く通過したが、ハンドル&アクセル操作に対してタイヤの摩擦円を最後まで使い切る特性がしっかり確認できた。非日常領域でもeビターラは信頼感の高い走りをみせた。

4WDモデル試乗インプレッション

eビターラのフロントビュー
eビターラのフロントビュー(写真:三木 宏章)

続いて試乗したのは4WD方式で二次バッテリー容量61kWhモデル(車両重量1890kg)。eビターラではFFモデル含めスイッチ操作でエコ/ノーマル/スポーツの3段階でドライブモードが変更できる。加えて、「ペダルモード」と称して、ノーマル/イージードライブペダルと回生ブレーキ制御(減速度)の変更が可能。イージードライブペダルでの回生量は、さらにロー/ミディアム/ハイの3段階で変更可能だ。

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