長く煮込むのはNG!美味しいおでんの「新常識」 特に練り物は加熱しすぎるとスカスカになる

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ある程度具材をまとめておくとあとから取り出しやすいでしょう

鍋に具材を並べて、おでん出汁を注ぎます。

土鍋を使っていますが大きな鍋であれば問題ありません

中火にかけて沸いてきたら弱火に落とし、30分煮ます。蓋はしません。蓋をすると気化熱が働かなくなるため、出汁の温度が100度に達してしまい、練り物から味が出すぎてしまうからです。

30分煮たら火を止め、蓋をして2時間以上冷まします。煮込み続けたほうが味は入るのですが、出汁が煮詰まってしまいますし、やはり練り物に火が入りすぎてしまいます。そのため、冷ましながら加熱することが重要なのです。

おでん鍋に移してみました

食べる直前に再び火にかけ、弱火で5分ほど煮て、全体が温まったら出来上がりです。辛子を添えるといいでしょう。おでんは火にかけておけばほとんど手間がかからない料理なので、和食店などでもまかないとして活躍しています。年末の忙しい時期にこそぴったりな料理かもしれません。

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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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