水からではなく、湯からお粥を炊く
1月7日の七草粥、小正月の小豆粥という具合に1月の行事食ではお粥が登場します。お粥は米に通常の炊飯よりも多くの水分を加え、やわらかく炊き上げたもの。言ってみれば米のスープで身体を温め、あっさりとして食べやすいことから尊ばれたのでしょう。
一方、アジア圏に目を向けてみるとお粥は日常食で、年中食べられています。日本でも行事食ではなく、暮らしのなかにお粥を取り入れると、食べる楽しみが広がるでしょう。
昔、お粥には今ではあまり見かけなくなった行平(ゆきひら)鍋という土鍋を使い、水からゆっくりと炊き上げることがよし、とされていました。しかし、今は通常のご飯にも「張り」、つまりしっかりとした食感が求められる時代です。
今回のレシピの新定番ポイントは「お湯から加熱する」という点。米を水ではなく、沸騰した湯に入れる「湯炊き」という方法をとることで、米粒から溶出するデンプンが減り、食感を残した仕上がりになります。また、加熱時間が短くて済むのもメリットです。
米 45g (大さじ3)
水 450ml
出汁 200ml
うすくち醤油 小さじ1+1/2
片栗粉 小さじ2(同量の水で溶く)


















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