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キャリア・教育 #「路上ライブ」を考える

路上ライブは「グレーな文化」として容認すべきか 「迷惑行為」「アーティストとしての表現」境界線

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Chapaさんは事情聴取の後、反省しているということで厳重注意を受け解放されたが、その理由は道路交通法違反だったという。

「いつもとは違う」というのは、いつもであれば警察官1~2名が来て、その場で口頭注意を受け、撤収となるところ、今回は6~7名の警察官が来たという。

「容疑は15人くらいの人だかりが通行の妨げになったということで道路交通法違反だと言われました。もちろん反省しています。ただ、僕らから見ても酷いと思う路上アーティストはたくさんいます。特に楽器ではなくオケでやっている人たちが目立ち始めてからその傾向が強いですね」

同じ路上アーティストの中でもやはり共存できない逸脱する者は存在する。特にChapaさんは海外での路上ライブなども多数経験し、文化としての路上ライブに精通しているからこそ見えているものもある。

メルボルンでは多くの子どもたちがChapaさんのストリートライブを楽しんでいた(写真:松原大輔)

「表現する場所」としての路上

「イギリス、オーストラリアなど海外でもライセンスを取得し路上ライブをやってきたのですが、日本の路上文化の『グレーな感じ』がすごくいいなと思っているんです。ルールを決めすぎないというか。海外では、ライセンスはもちろん細かいルールがあったりと、大変なところもあります」

オーストラリアでも路上パフォーマンスのライセンスを取得し演奏していたが、あるとき、自分だけ音量が大きすぎると注意を受け半ば差別に近い形でライセンスを剝奪されたこともあるそうだ。

またそもそもライセンスの取得も難しく、1~2年待つということもあり簡単にはいかないそうだ。

それでもChapaさんが路上ライブにこだわる理由は、自身のアーティストとして音楽を表現するうえで、ストリートが大切な場所であるという位置づけからきている。

「日本でも海外でも、路上ライブをやっていると小さい子が立ち止まって嬉しそうに演奏を聴いてくれたりします。ライブハウスでは出会えないいろいろな人に聴いてもらえるんです。だからこそ、自分はこのストリートの文化を大事にしたいなと考えています」

もちろん、Chapaさんはライブハウスやイベント等でも演奏するアーティストである。

だが、ライブハウスにはない出会いが路上にはあり、偶然その場に居合わせた人々に自身の音楽を楽しんでもらおうという考えが根底にあるわけだ。

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