2024年10月23日、朝日新聞に衝撃の記事が載った。「アイドルグループ、異例の摘発 メジャーデビュー前の路上ライブで」。驚きの見出しだった。
今年5月、新宿駅東南口で路上ライブをしていたアイドルグループの運営とメンバーが道路交通法違反の疑いで書類送検されたというのだ。
コロナ後過熱する路上ライブに、いよいよメスが入った。おそらく多くの方がこう思ったことだろう。
「まさか書類送検されるとは」。同時にXではこんな声も多かった。「無許可ならいつかそうなるだろう」。そう、問題はそこなのである。
筆者は当連載にて路上ライブの素晴らしさとその危うさを伝えてきたが、今回、改めて路上ライブについて考えてみたい。
*この記事の続き:路上ライブは「グレーな文化」として容認すべきか
新宿での路上ライブを行うアーティストがついに摘発された。
新宿駅東南口(以下、東南口)で路上ライブを行っていたアイドルグループに対して、運営責任者はもちろんアイドルのメンバーたちも道路交通法違反(道路不正使用)の疑いで書類送検された。
このニュースは業界に衝撃を走らせ、SNS上でも多くの驚きの声があがっていた。
「これは可哀想すぎる!」「うーん、摘発までするのか」「メンバーの子が可哀想」など。
同時に「なんで許可とらないの?」「運営はなにやってるの?」「悪質だったんだろうな」といったある種、仕方がない、自業自得だという声も多く、同情とともに、摘発に肯定的な意見も見て取れた。
ここで改めて、「なぜ捕まるかもしれないというリスクを冒してまでアーティストは路上ライブを行うか」を考えてみたい。
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