「駅や商業施設で何かあった場合、救急、消防、警察車両などが広場に入ることが十分にあり得ます。そんな一刻を争う緊急時に使用する道路をすぐに撤去できない機材を置き、許可なしに占有することは違法性が高いと認識されるということです」(五十嵐教授)
緊急車両への妨げ
駅前のロータリーの広めの歩道や広場のようなスペースがあればそこに車両が乗り入れることも十分に考えられる。
ここでポイントとなるのはすぐに撤去できない機材を置いているというところにある。通報などで警察に注意を受けたときに、路上ライブを行う各アーティストはすぐに撤去できるかどうかというのが悪質かどうかのひとつの判断基準となるわけだ。
大きなアンプやミキサー、マイクスタンドなど即時に動かせない機材が置かれていると悪質とみなされる可能性が高くなる。
今回、書類送検されたグループの過去に行われた路上ライブの動画(2023年10月撮影のもの)を確認したが、よく路上ライブで使われるアンプのほかキーボードが置かれていた。
推測の域を出ないが、おそらく今回の摘発もこれらが置かれており、即座に撤去できず通行の妨げになるとみなされたのだと考えられる。
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