心配でつい口に「子どものやる気そぐ」NGな言葉 受験期は親子のコミュニケーションが重要に

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ただ、その時間でどれだけ生徒のやる気や自信を引き出しても、親から「もっと勉強しろ」というようなネガティブな声かけをされたら、すべてが台無しになってしまいます。

家庭教師として生徒に接する時間はたいてい週に数時間程度なので、当然ながら親が子どもに接する時間のほうが圧倒的に長く、そこでのコミュニケーションが与える影響のほうが大きいからです。普段は不摂生をしながら、健康診断の前日だけきちんとした食事や運動をしても意味がないのと同じようなものです。 

ポジティブな声かけが大切

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そのため、私は特に受験期が近づいてくると、「ご家庭でもできるだけポジティブな声かけをしたり、結果にこだわるような発言を避けるようにしてください」と改めてお願いするようにしています。

学力を引き上げるのはこちらの仕事ですが、やる気や自信を引き出してあげるのは親御さんとの共同作業なのです。

受験の成功のためには、家庭が落ち着いていることがいちばんです。「勉強しろ」と言いたくなってしまうときはグッとこらえて、ぜひ子どもの努力そのものを認めてあげるような、肯定的なコミュニケーションを意識していただければと思います。

青戸 一之 東大卒講師・ドラゴン桜noteマガジン編集長

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あおと かずゆき / Aoto Kazuyuki

1983年生まれ、鳥取県出身。地元の進学校の高校を卒業後、フリーター生活を経て25歳で塾講師に転身。26歳から塾の教室長としてマネジメント業を行う傍ら、学習指導にも並行して携わる。29歳の時に入塾してきた東大志望の子を不合格にしてしまったことで、自身の学力不足と、大学受験の経験が欠如していることによる影響を痛感し、30歳で東大受験決意。塾講師の仕事をしながら1日3時間の勉強により33歳で合格。在学中も学習指導の仕事に携わり、現在は卒業してキャリア15年目のプロ家庭教師・塾講師を行う傍ら、ドラゴン桜noteマガジンの編集長を務める。著書に『あなたの人生をダメにする勉強法 「ドラゴン桜」式最強タイパ勉強法で結果が変わる』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

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