「子どものため」が裏目に出るパターンが多い
いよいよ受験シーズンが到来し、受験生の子どもを持つ家庭はドキドキなのではないでしょうか。どの親御さんもお子さんに対して愛情を持っているからこそ、受験についてつい口出ししてしまう人も多いでしょう。
そんな中、親御さんが介入してしまったことで不合格になってしまうパターンは多いです。親御さんが子どものためにやってあげたことが裏目に出るケースが毎年あるのです。今回は、僕たちが見てきた親御さんが不合格の原因を作ってしまったパターンについてお話ししたいと思います。
最もよくあるのが「親が子どもの志望校を下げてしまうパターン」。共通テストの結果が思ったよりも伸びず、「このままだと第1志望は難しいだろうから、第2志望の大学に下げたほうがいい」と言って、無理矢理に近い形で志望校のレベルを下げさせるパターンです。
自分が教えていた生徒の例でいうと、共通テスト後に親御さんがいきなり「志望校を下げさせたい」と言い出しました。「やはり東大は難しいので、東北大や北海道大などにさせたい」と。共通テストの結果があまり伸びなかったことから、そうさせたいというご相談でした。
僕は「今まで東大の対策をしてきたのに、今から急に東北大や北大の対策をしたとしても、合格は難しいのではないか」という話をしましたが、親御さんは聞く耳を持たず、子どものほうは「親がそう言うなら仕方がない」というテンションでした。結局、志望校を下げて受験をしましたが不合格になり、浪人することになりました。
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