「よかれと思って」受験生の親が作る不合格の罠3例 親は基本的に口出ししないほうがいい理由

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僕の分析としては、親が「志望校を下げなさい」と言った瞬間から、子どもの受験ではなく「親の受験」になったのではないかと思います。

自分の気持ちが乗っていないときに成績は伸びないものです。受験は、合格でも不合格でも、受験している当人の責任です。戦略上、志望校を下げたほうがいいときはありますが、それは「子どもが納得していること」が大前提です。しっかりとコミュニケーションを取り、最終判断は子どもに委ねるべきだといえます。

②家族総出で応援がプレッシャーに

次は「家族総出で応援」です。

ある地方の生徒の受験を指導していたとき「家族みんなで試験会場まで応援に行く」という家庭がありました。父母だけでなく、歳の離れた妹や祖母まで東京に来て、試験会場まで応援に行くというのです。大学受験で家族みんなが応援に来るというのは聞いたことがありませんでしたので、すごくびっくりしました。

「家族が試験会場に行くと落ちる」説も

その生徒は第2志望の地元の大学は合格できたのですが、第1志望の東京の大学(つまりは家族みんながわざわざ東京に応援に行った大学)は不合格でした。

この例に限った話ではないですが、「大学受験で家族が試験会場に応援に行くと落ちる」という説を提唱している塾・予備校の関係者は多く、自分が見ている多くの生徒に関して、この説が当てはまっている場合が多いと感じます。

もちろん地方から来る学生は、宿の宿泊などもありますから、お母様が同行するというケースもあります。なので全員が全員というわけではないと思うのですが、しかしやはり割合で見ると、試験会場に親が同伴していて失敗しているケースは多いです。

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