その理由はやはりプレッシャーになってしまうからなのではないかと思います。「応援してくれる人たちのために頑張らなきゃ!」という「自分を鼓舞する気持ち」と「失敗したら応援してくれた人たちに合わせる顔がない」という「プレッシャー」とは、似ているようで全然違うと思います。
前者の気持ちが強い受験生は試験で粘り強く戦うことができて、後者のプレッシャーが強い受験生は緊張で押し潰されてしまいます。
今回の場合は特に、プレッシャーが強くなってしまったからなのではないかと思います。「家族みんなから応援され、東京にまで来てくれたのに、自分が落ちたらどうしよう」と感じてしまったのではないでしょうか。
特別なことはしないほうがいい
最後は「直前期だけ新しい家庭教師をつける」です。これは、僕がとある学校に関わっていたときに聞いた話です。
医学部志望の受験生の1人が共通テストの点数がそこまで伸びず、その結果を見た親御さんが急に家庭教師を用意して1カ月間だけの家庭教師をつけたのだそうです。
その受験生は高校2年から塾に通っていて、本人は直前期の勉強もその塾に頼ろうと思っていたそうなのですが、父が「今のままではダメだ。家庭教師をつけろ」と言って新しい家庭教師の先生を呼んだそうです。
その先生は腕もよかったそうなのですが、受験生が家庭教師というシステムに慣れることができず、それもあって不合格になってしまったのだそうです。塾に通い続けていれば合格できたという保証もありませんが、その受験生としては父親の行動が正直嫌だったそうです。
いかがでしょうか? どれも親御さんは「子どものためを思って」の行動だったと思いますが裏目に出てしまうことも多いので、受験直前でも特別なことをする必要はなく、普段どおりに接していただければと思います。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら