受験が近づくにつれ、さまざまな不安や焦りを抱える受験生や親は多いと思います。それらを解消するためにはどうしたらよいのか。大学入学共通テストまでの毎日連載「現役東大生が解決!受験お悩み相談室」では、偏差値35から東大合格を果たした漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡壱誠氏が率いるカルペ・ディエムのメンバーが、数多くの受験生を指導した経験を基にした解決策を伝授します。【連載第26回】
絶体絶命だった受験生が言ったこと
みなさんは、最後の最後で合否を分けるのがどんなポイントか、ご存じですか?
僕たちは毎年、多くの受験生を見ています。その中でも一番長い時間接しているのは、逆転合格を目指す東大志望の生徒です。合格できるか不合格になるかギリギリのラインにいる生徒たちに対して指導をしているのです。
そんな生徒たちの中で、最も忘れられない生徒がいます。その生徒は、高校2年生の時点では数学がからっきし、共通テストも本番で8割に届かず、絶体絶命のピンチに追い込まれていました。しかしそんな中で、彼が放った言葉を聞いて、僕は「あ、彼は合格できるな」と確信したのです。
それは、東大の入試の3週間前のことです。その日、僕は彼に対して地理を指導することになっていて、ラストスパートということで気合を入れて準備をしていました。しかし彼は、教室に入るなり、こんなことを言ったのです。
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