上智大学の神学部は3分の1が神父など宗教系の仕事、3分の1が学校の先生などの公務員系の仕事に就くそうで、民間就職をする人の割合は3分の1程度と少ないようです。西村さんは自分の経験を見事に昇華し、大手サービス業から内定をもらって現在もその会社に勤務しています。
コスパの良い人生からの脱却
「年齢や過去の経験を変えることはできないので、書類には正直にすべて書きました。静岡大・三重短大・上智大学の3校の経歴をすべて書いて、面白がってくださる会社に就職しようと考えたのです。
書類が通らないのであれば、むしろその段階でアンマッチだとわかるので、経歴を明かすことで、むしろ正直な自分を評価してくれる会社に出会うことができました。
思えば、浪人するまでは特に目的もなく、効率的にコスパよく生きようと思い、人生をステップアップしていったのですが、浪人を通じて自分がやりたいことを見つけ、そのために遠回りする道を選ぶことができたので、それが今の仕事や、頑張る姿勢につながっていると思います」
「コスパの良い人生」から脱却し、現在の人生を歩む西村さん。その様子からは、努力しないための努力をしていたかつての面影はなく、遠回りを楽しみ、前向きに生きる様子が感じられました。
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