第一印象を格段にアップさせる気くばりのコツ 「マインド」や「見た目」は戦略的に演出できる

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心理学には「ドレス効果」という言葉があります。人に対する評価や態度、行動は、その人の装い(服装)に大きく左右されるという人間心理を表す言葉なのですが、この心理メカニズムを逆手にとれば、見た目を意識することで、第一印象をコントロールすることができるというわけです。

これは決して「偽りの自分」を見せるということではありません。むしろ「私はこういう人間です」ということを、ノンバーバル(非言語)で伝えるということです。

一段上の好印象をつくる「姿勢」「目線」

見た目の印象では「姿勢」も重要です。自分の姿を見る機会が一番少ないのは、実は自分自身でしょう。「鏡なら毎日見ているよ」と思われるでしょうが、鏡の中の自分が普段の自分かと思ったら、大きな勘違いかもしれません。

鏡の前ではまず静止していますし、おそらく一番きれいな姿勢をとろうとするはずです。だから鏡の前では背筋をピンと伸ばしていても、鏡から離れた瞬間からダランとなって、そのまま外出している……ということも考えられます。

といっても、常に強く姿勢を意識しなくてはいけないわけではありません。「いい姿勢」を保つことを身体に覚え込ませれば、あとは、1日の始まりにサッと姿勢を整えるだけで、1日中、自然に保てるようになっていくでしょう。

いい姿勢を保つためには、

・丹田(おへその下あたり)に力を入れて座る
・背もたれにもたれない
・肘をつかない
・足を組まない

といったことを意識してみてください。

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もう1つ。意外と侮れないのは「目線」です。よく「相手の目を見て話そう」といわれますが、相手の目を凝視してしまうと、高圧的に感じられるおそれもあります。時折相手の目を見てアイコンタクトはとりつつ、基本的には、相手の額から鼻のあたりを「ぼんやり」見るようにすると、ちょうどいいでしょう。

相手の顔の一部分を見つめていると、その目線が気になって、相手は話に集中できなくなってしまいます。目線ひとつにも気をくばり、相手が話しやすい雰囲気づくりを心がけてください。

「マインド」や「見た目」は戦略的に演出することができます。こうした気くばりを心がけるだけで、あなたの第一印象は格段によくなるでしょう。

西村 僚子 MOMO Style 代表取締役

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にしむら ともこ / Tomoko Nishimura

株式会社MOMO Style 代表取締役。ドイツビジネス名誉大使。一般社団法人マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会副会長。ドイツ在住12 年目、研修講師として19年間、延べ2万人以上を指導した経験とホテルオークラで培ったおもてなしの原点をベースに、世界43カ国を訪問して身につけたグローバル・コミュニケーションと人生の質を上げる『新感覚マナー』を伝えている。現在は、人生を変える引き寄せコミュニケーション講座や、女性の自己肯定感を上げて、誰からも愛される『エレガント・グローバル・アカデミー』を主宰。『365日エレガンス習慣』というYouTube チャンネルも好評。

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