「日本で魚が獲れない理由」を知った小学生の驚愕 よくある大人の反論「外国船・海水温上昇・クジラ」
「水産資源の話を聞いて、日本が魚をとりすぎて魚がとれなくなっていることにびっくりした」
「魚の漁かく量が減っているのを自分たちは関係ないと大人がいいわけしているのにもびっくりした」
2024年の夏、「くしろ・あっけし海の未来調査隊!2024」(日本財団が推進する海と日本プロジェクトの一環)というイベントで、30人ほどの小学5、6年生に会いました。沿海調査エンジニアリングの大塚英治社長が総合講師となり、北海道放送(HBC)、東海大学そして地元の皆さんと、北海道の釧路と厚岸で水産資源の話をしました。
日本の海では、サケ、スルメイカ、シシャモ、サンマ、サバをはじめ、ほぼあらゆる魚種で資源量も漁獲量も減少が止まりません。身近なはずの水産資源の実態について、あまりにも知らなかった現実に触れて、子供たちからは冒頭のようなコメントが出ました。
よくある「特に外国船・中国が悪い」という反論
イベントの終了後、小学生の皆さんは、それぞれの地元に帰り、家族や親戚に話したり、学校での発表をしたりしたそうです。ところが、あるお子さんのお母さんから事務局にこんな連絡が入りました。
「娘が今回一番興味を持ったのが、資源管理についてのお話だそうです。帰宅後も熱く語ってくれました」
しかし、帰省中に親戚たちにその話を伝えると「そんなわけない!」「ちゃんと考えられてとってるはずだ」「それは偏った意見だ」などと言われてしまったそうです。
親戚の方々には悪気はなく、一般的に水産資源管理の話をすると3点セットのように「特に外国船・中国が悪い」「魚が減ったのは海水温上昇のせい」「クジラが食べてしまう」という反論が来るものです。筆者はデータと根拠をお送りしました。
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