「日本で魚が獲れない理由」を知った小学生の驚愕 よくある大人の反論「外国船・海水温上昇・クジラ」
次のグラフは世界の海水温。世界で日本の海の周りだけ海水温が上昇しているわけではありません。また海水温上昇は100年で0.5度くらいです。5度とかではありません。海水温上昇は、皆さんの感覚よりはるかに幅は小さく、かつゆっくりです。温度の上昇スピードが少し早い北大西洋のほうが、日本が属する北太平洋より、資源状態は圧倒的に良好です。
次の図はミンククジラの推定資源量です。クジラの中でも数が多いミンククジラの数は、北太平洋より北大西洋のほうが10倍弱も多いです。しかしながら、クジラが多くても北太平洋より、北大西洋のほうが、サバ、ニシン、マダラ、クロマグロをはじめ資源量が多く、サイズが大きいのが現実です。
科学的根拠に基づく「数量管理」ができていない
次の表は、2022年と2012年と、2022年と2021年の生産量を比較したものです。日本で効果がある資源管理ができているのは、ホタテガイくらいで2割弱しかなく、他は大幅に減少しています。多くが週1日漁を休むといった科学的根拠に基づく「数量管理」を行っていない資源管理の結果です。
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