「日本で魚が獲れない理由」を知った小学生の驚愕 よくある大人の反論「外国船・海水温上昇・クジラ」

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筆者の記事はヤフーニュースにも掲載されていますが、同じようなコメントが繰り返し出てきます。マスコミもそのように報道しているという面があるのですが、誤った情報を基に対策をしてもよくなることはありません。

次のグラフは世界と日本の漁業と養殖の合計生産量の傾向を示しています。違いが一目でわかります。世界全体では、過去最大の更新が続くのに対し、日本では2023年に372万トンとさらに生産量(漁獲量と養殖量の合計)は過去最低を更新しています。

(出所)農水省データより筆者作成

外国の影響がない瀬戸内海の漁獲量も減少

次のグラフは、外国船が侵入してこない瀬戸内海の漁獲量が、日本全体の漁獲量の減少傾向とほぼ同じであることを示しています。魚が減っていくことを外国のせいにばかりしてはいけないのです。これ以外にも北海道のスケトウダラのケースで明確なエビデンスがあります。

(出所)農水省データより筆者作成
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