「原発は安い」の欺瞞を暴く経産省の内部試算 小泉純一郎氏が"脱原発"に転じたフィンランドでの光景とは?

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青森県六ヶ所村に建設中の工場(写真:K@zuTa/PIXTA)
原発は本当に「安価な電源」なのでしょうか。経済産業省の内部資料や官僚たちの証言から、巨額の公金投入と、未完の「核燃料サイクル」に固執する歪な構造が浮かび上がります。本稿では『それでも日本に原発は必要なのか? 潰される再生可能エネルギー』より一部抜粋のうえ、先送りにされる廃棄物問題という「神話」の正体に迫ります。

キャリア経産官僚たちの告白

なぜ、原発依存のエネルギー政策が続くのか。なぜ、原発を使えば電気料金が安くなるという宣伝文句がひとり歩きしているのか──すべてのからくりを知るのは、経済産業省のキャリア官僚たちだ。

通常、取材には応じられない彼らが、少しずつ語り始めている。

原発のコストには国の予算がどれだけつぎこまれているのか。公的資料にアクセスできる権限をもった官僚が、一枚、一枚、書類をめくって計算していかないと算出できないようになっている。

以前、私があるキャリア官僚に算出を依頼したところ「どこまでどう入れればいいのかわからないので計算できませんし、かつて計算された数字もありません」と、さじを投げられたことがある。

これをついに、見つけることができた。2002年度の数字を、経産省が積み上げていたのだ。

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