大学受験に有利なだけが中高一貫校じゃない

「真のゆとり教育」がそこにはある

男女共学にしろ、男子・女子校にしろ、中高一貫校で本当に得られるものとは?(写真:KAORU / PIXTA)

例年にも増して暑かった今年の夏休み。来春、あるいは再来春の中学受験を目指して塾の夏期講習でみっちり勉強した小学生も少なくないだろう。

「中高一貫校では先取り学習ができるから大学受験に有利だ」

これは通説ではあるが、100%正しくもない。中高一貫校が大学進学でよい実績を残している場合が多い理由は、先取り学習だけではないのだ。

中高一貫校の最大の魅力は、高校受験をしなくていいことにある。

といっても、全国の中学3年生が受験勉強をしているときに、中高一貫校では、のんびりできる精神的な優越感があるという意味ではない。高校受験がないので、少なくとも中学生のうちは、テストで点数を稼ぐことよりも、もっと本質的な勉強に時間をかけることができるという意味である。

中高一貫校のメリットは先取り学習ではない

たとえば理科では、実験やレポートに時間をかけられる。社会では、フィールドワークやディスカッションやプレゼンテーションに時間をかけることができる。

数学でも、たとえば「ピタゴラスの定理」の証明方法を、クラスのみんなで何通り発見できるかなどということに時間をかけることができる。もちろん英語でも、覚えた英単語の数を競うのではなく、より実践的な英語を繰り返し練習できる。

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