「本当は嫌なのに断れない」がなくなるすごい方法 罪悪感を覚えて曖昧さを残すとお互い損する

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
伝え方で損する人 得する人
断り方の基本は、具体化です。断る際には、無理して頼んだ先の「マイナスな未来」を相手に想像させることが効果的です(写真:Fast&Slow/PIXTA)
ビジネスでは、依頼や提案に対して、断らざるをえない場面が多くあります。しかし、断り方一つで相手との関係性が大きく変わってしまいます。「仕事さがしはIndeed」キャンペーンなどを手がけた元電通コピーライター・藤田卓也氏の新刊『伝え方で損する人 得する人』から一部抜粋、編集のうえ、関係性を損なわない断り方をご紹介します。

背景をきちんと伝える。でないと勝手に妄想される

上手な断り方は、単に相手の依頼を拒否するのではなく、相手との信頼関係を保ち、円滑なコミュニケーションをサポートしてくれます。

一方で、損する伝え方では余計な説明が必要になったり、話がこじれたりします。

この違いは、どこにあるのでしょうか。

それは、周辺情報をきちんと伝えられているかどうかです。あなたがどういう状況にあるのか。どういう根拠で決断したのか。決断の背景には、どんな考えがあったのか。仕事への価値観は何なのか。こうした周辺情報を伝えないままただ断ってしまうと、相手は不安や偏見によって勝手な推測を始めてしまいます。

「自分の説得が足りないんじゃないか」「本当はやってみたいけど、不安が拭い切れないだけであと一押しなのではないか」と相手が思い始めてしまうと、ズルズルと長引いてお互い疲弊してしまいます。

相手の妄想にブレーキをかけてあげるには、根拠や背景を伝えて、相手が妄想するような余白を先に埋めてしまうのです。断る際の言葉選びやコミュニケーションの方法次第で、相手に与える印象や感情に大きな違いが生じます。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事